ザックリ講義 ニーダーエスタライヒ州その1
ドナウ流域≒〇〇〇流域説

ニーダーエスタライヒ州は、オーストリアの9つの州の中でも、最大のワイン生産地です。
ニーダー =Lower(低地の) エスタライヒ(オーストリア)の名の通り、山がちなこの国にあって、
比較的低地の多い、ドナウ流域を中心とした州です。

この項では、ニーダーエスタライヒ州のうち、首都ウィーンより北~北西に位置するワイン産地について、概略を示します。

かなりワインに詳しい方でも、オーストリアワインについて尋ねると、

「オーストリアワイン?
辛口の グリューナーなんとか と、リースリング でしょ?」

という答えが多いです。

ですが、実はこの「辛口のグリューナー・フェルトリナーとリースリング中心」というのは、
「オーストリア全体」にあてはまる訳ではなく、「ニーダーエスタライヒのドナウ流域エリア」の特徴です。

実際、ブルゲンラント州は赤ワイン中心ですし、シュタイヤーマルク州は白ワイン中心ですがソーヴィニヨン・ブランが有名。首都ウィーンは伝統のゲミシュター・サッツ(混植混醸)が名高いです。

それなのに、この「辛口のグリューナーとリースリング」のイメージが、国全体のイメージとされている・・・
つまり、それだけ国際市場においては、この州のワインの存在感が抜きんでている、という事でしょう。

ニーダーエスタライヒのドナウ流域エリア
いわゆる一番メジャーなオーストリアのイメージを形成している産地

さらに細かくエリアで見ると

Wachauヴァッハウ

Kremstalクレムスタール

Kamptalカンプタール

Treisentalトライゼンタール

Wagramヴァーグラム

Weinvietelヴァインフィアテル

が、当てはまります。

(シノハラ的分類は、行政上の分類と細かい点で少し違います)


「グリューナーなんとか、は聞いたことあるけど、その産地がどこかなんて、チンプンカンプン」という、多分たくさんの方のために、これから、バカバカしいようで、わかりやすい話をします。

下の図が、このドナウ流域のワイン産地図です。

ニーダーエスタライヒ

何かに似てませんか?

 

 

・・・そう。

スクリーンショット 2014-12-02 03.31.43

関東地方にそっくり!

(もちろん、実際は東京湾のところに、ウィーンがあり(行政区画が違うので色がついてないだけ)全然正確ではないのですが・・・)

すると、ドナウ河は・・・

 

・・・多摩川ですな。

これが、私の提唱するいわゆるメジャーなオーストリア=ドナウ流域の理解の仕方

「ニーダーエスタライヒ≒多摩川流域説」 です。。。

多摩川流域の景観をイメージしていただければ、(関東の人なら)わかりやすいハズ!

 

最上流部 ヴァッハウ (≒奥多摩渓谷)

:本流の太く急な流れが岩盤を削ったスケールの大きい崖に広がる段々畑 平地が少なく、手間もかかるので・・・

⇒基本的に上級ワイン

 

上流部 3つのタール: (≒秋川渓谷など)

タール=ドイツ語で「谷。」支流が削った崖(本流の崖よりスケールは小さい)もあれば、なだらかな丘陵もあり。

⇒カジュアルなものから、上級まで幅広く

 

中流部 ヴァーグラム・ヴァインフィアテル (≒武蔵野台地)

平野部に広がるなだらかな丘陵

⇒カジュアル~中級まで

つまり、

ラベルに「ヴァッハウ」とあれば奥多摩の崖で作られた高級ワイン

「○○タール」とあれば、も少し下流のやや開けたところの「中~高級ワイン」

「それ以外」なら、もっと下流のなだらかな地域の「カジュアル~中級ワイン」

あまりにも単純化して、怒られそうですが、大雑把なイメージはつかめますよね?


 

 

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